テーラード ジャケットの袖ボタンの付け方


ある程度のグレードのテーラード ジャケットやスーツを購入いたしますと、ジャケットの袖部分が未処理の場合があります。これは特にイタリア製で多く見られます。その場合は別途にボタンやボタン穴の糸などが付属しており、購入後に袖にボタンを付けることになります。理由といたしましては袖の長さを調整した後にボタンを付けるためとか、好みのボタンの配置をするためなどが挙げられます。特にこだわりがない場合は購入したお店でボタンを付けることになります。


このようにボタン穴無しで単純にボタンを付けるだけの加工が最も安価な方法です。カジュアル色が強いテーラードジャケットであれば、これでも特に問題はありません。


一般的な付け方としては、このようなダミーのボタン穴が挙げられます。さらに加工料金が安い一本線のダミー ボタン穴でも、注意して見る人はほとんどいないので好みに応じて選択すれば良いと思います。


この場合のボタンは1mmの重ねボタンで配置してありますが、重ねる必要は特にありません。また付属のボタンに厚みがあると重ねることが難しい場合もあります。


私が最初に購入したジャケットは袖丈を詰めて、尚且つ本開き(本切羽)でボタン穴を手縫いというMAX仕様で仕上げていただきました。ここまでやるとお直し料金がトータルで1万円を超えます。


本開き(ほんあき)加工をすると、それを見せるために上記のようなボタンの留め方をして着用する場合があります。これを知らずに『ボタンが外れてますよ』などと指摘しようものなら、ここぞとばかりに長めのウンチクを聞かされることになるので注意が必要です。


これは一番上のボタン穴がダミーで、残りが本開きになっています。一番上のボタン穴を眠らせたのは理由があります。何でもイタリアでは父親から子供にジャケットを譲ることがあるそうです。そうした場合に子供は大抵父親より手が長くて袖を出す加工が必要になります。もしすべてのボタン穴を開けてしまうと袖を出す加工が困難になります。このようにボタン穴を眠らせておけば、一番上のボタン穴を一番下に移動させて袖を出す加工が容易になります。という話を聞きかじって、話のタネにやってみたのが本当の理由です。


本開き仕様に関しては費用対効果が低いので、実際にボタンを外して腕まくりをする場合は別としてあまり必要はないと思います。例えば概ね10万円を超えるジャケットであれば試す価値はあると思われます。参考までにセール品などは購入したお店で加工をしてもらうことができない場合があります。その場合は本開き仕様で無い限り、ご自宅の近くのお直し屋やさんでも大丈夫だと思います。

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